ハワイ、10月の日本人訪問者数は11.4%減、一人当たり消費額は増加

  • 2006年11月30日
 ハワイ州産業経済開発局(DBEDT)によると、10月の日本人訪問者数は前年比11.4%減の11万3231人であった。2ヶ月連続で2桁のマイナス成長となり、1月からの累計は9.4%減の114万5762人。ハワイ州観光局(HTJ)エグゼクティブディレクターの一倉隆氏は11月についても現況では3%から4%の減少で推移、ただし、乗継等の需要を考慮すると減少幅は広がるとの見方を示しており、訪問者数については厳しい状況が続くよう。

 一方で、HTJなどが重視する指標である一人当たりの1日あたりの消費額は10月単月で12.8%増の290.8米ドル。HTJ一倉氏は「これまで280ドル台を超えたことは無かった」と語り、プロモーションで訴求する「高品質なハワイ」イメージが定着しつつあると強調する。こうした見方は、例えばジェーシービーは「JCB Discover Aloha ハワイプロジェクト」を展開、ハワイでのJCBカードの4月から9月までの累計による利用件数は10.0%増、利用金額は6.4%増となっており、堅調な推移していることから、消費額の上昇に実態が伴っていることは想像できる。ただし、この上昇にはホテル客室単価の上昇等の要因も含まれており、旅行会社の立場からは慎重な見方もあるのも事実だ。