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台湾、交通部観光局に新局長が就任、観光客倍増施策で日本は重要市場

  • 2006年11月17日
 台湾の交通部観光局の新局長に頼瑟珍氏が就任した。瑟珍氏は交通部観光局で勤続33年と、長く観光振興や観光政策をはじめ台湾観光市場を最も理解する専門家の一人。近年は観光局の副局長の立場から日本、諸外国などの広域にわたる台湾観光促進、各関係機関との観光協議など台湾観光の推進を精力的に行ってきた。このほど台湾で行われた就任式では、台湾政府が掲げる「2015年 国家10項発展計画」の一環である観光客の倍増計画について触れ、2009年を第一目標にして観光局で訪台外国人旅客520万人達成に向けた観光施策を展開していくこと、官民一丸となり進むことを改めて強調し、関係者に向けて協力を要請した。

 また、台湾への訪問者に対する観光素材の開発、受入体制などの充実化などを推し進めることも表明。その中で日本市場は最重要マーケットであることを強調し、訪台外国人旅客520万人達成のため、また日台の相互交流の発展のため、誘致活動を展開する考えを示した。

 日本マーケットでは来年度、台湾以遠の旅行需要の拡大を目指した取り組みを積極化する。台湾/高雄間の台湾新幹線の開通を機に、台北から先の台湾を訪問する需要拡大を狙う考え。日本であまり知られていない地方の観光素材、郷土料理などが豊富にあることから、認知拡大、および誘致を進める。そのほか、チャーター便による誘致をはじめ、インセンティブ需要の強化、シニアや団塊世代の需要促進を進める考えだ。

 さらに、来年の大きな目玉となる胡弓博物館の完全リニューアル、および新幹線に関する問合せが多いことから、関心の高さがうかがえる。現地では新幹線の取扱会社10社がこのほど決定。日本からの受入を得意とする旅行会社も含まれているという。