オーストラリア首相XVが来日し日本代表と対戦、中学生との交流も

  • 2006年11月11日
 元オーストラリア代表監督のボブ・ドワイヤ氏が率いる「オーストラリア首相XV(フィフティーン)」がこのほど来日し、東京の秩父宮ラグビー場で試合を行った。これは、日豪交流年記念をはじめ、日本ラグビーフットボール協会創立80周年の記念行事の一環、および昨年度オーストラリアラグビー協会と日本ラグビーフットボール協会が締結した日豪協定を踏まえ、オーストラリア政府、オーストラリア政府観光局(TA)、カンタス航空(QF)などの協力のもと開催された。また、オーストラリア首相XVのノンプレイング・キャプテンとして世界最多キャップ保持者のジョージ・グレーガン選手も来日した。

 試合会場には、阿部晋三首相、日本ラグビーフットボール協会会長を務める森喜朗氏などが訪れ、両国チームを激励したほか、1万1000名近い観客訪れ、試合中は大きな歓声が続いた。試合結果は61対19でオーストラリア首相XVチームが勝利した。
 会場内ではオーストラリア政府観光局がブースを構え、資料配布やパネル展示、オージー・インビテーション・キャンペーンのCM上映などを行いオーストラリアの魅力をアピールした。

 オーストラリア首相XVとは、オーストラリアのジョン・ハワード首相による選抜チーム。監督は1991年に開催された第2回ラグビーワールドカップ優勝監督であるボブ・ドワイヤ氏が務めた。選手は元オーストラリア代表「ワラビーズ」の選手と今後のオーストラリア代表を担う若手選手で構成されている。オーストラリア首相XVの名称はこれまで、クリケットなどで代表チームの一つの形として伝統的に使用されてきた名称だが、今回ラグビーで使用するのは初めてで、首相選抜チームとしては、初の海外遠征となる。

▽オーストラリア首相XV、慶応義塾中等部を訪問
 オーストラリア首相XVは試合に先駆けて日本に初めてラグビーが紹介された慶応義塾中等部を訪問した。訪問時には、生徒からマンドリン倶楽部の演奏やティーセレモニー、プレゼントの贈呈が行われ、温かい歓迎のもてなしと共に中学生と交流。また、慶応義塾中等部ラグビー部の生徒との合同練習を実施した。