タンザニア、観光産業を強化、大使館内に観光・投資・貿易担当者を配置

  • 2006年11月2日
 タンザニア共和国の観光、貿易などを統括する政府機関、タンザニア・インベストメント・センターのエグゼクティブ・ディレクターのエマヌエルD.オレ・ナイコ氏が来日、「日本からの訪問者はまだ少ない」と語るものの、日本をターゲット国と設定し、今後日本からの観光客誘致を積極化する。この具体例としてナイコ氏によると、既に政府決定事項として来年にはタンザニア大使館内に観光・投資・貿易担当者の配置を予定しているという。ナイコ氏はタンザニア共和国大統領のジャカヤ・ムリショ・キクウェテ氏一行として来日、今回は投資促進を主な来日目的としたものの、タンザニア政府が日本で観光促進のプロモーションを開催したの今回が初めて。

 タンザニア政府は日本を観光促進のターゲット国とするほか、投資ではインド、観光と投資の両方でアメリカ、イギリス、ドイツ、イアリア、スイス、中国を推進する。タンザニアへの外国人訪問者数は現在60万人であるが、今後4年間で100万人を目指す。

 今回の来日では、タンザニアから来日したツアーオペレーターと日本側のオペレーターが意見交換した。ここで日本側からは、ンゴロンゴロ周辺でこれまで何度かホテルがオーバーブッキングしていた実例を紹介し、改善を要求した。これに対してナイコ氏は共に来日した大統領に問題事項を報告、大統領が即座に解決命令をだしたという。一方、タンザニア側からの意見として「日本側はタンザニアをケニアの延長線上とみている傾向がある」とコメント。今回開催したセミナーでタンザニアのツアーオペレーターが国立公園をはじめ、ンゴロンゴロクレーターやキリマンジャロ山、ビーチといった大自然の豊かさを説明した。ナイコ氏は「反応は上々であった。セミナーを開催したことで理解してもらえたと思っている」とセミナー開催に満足の色を示した。

<写真:タンザニア・インベストメント・センターのエグゼクティブ・ディレクターのエマヌエルD.オレ・ナイコ氏>