ハワイ、9月の日本人訪問者数は13.6%減、来年は今年を上回る訪問者目指す

  • 2006年10月31日
 ハワイ州産業経済開発局(DBEDT)によると、9月の日本人訪問者数は前年比13.6%減の11万6786人であった。1月から9月までの累計は前年比9.2%減の103万2531人。
 供給座席数の減少、燃油サーチャージの影響などで、ハワイ州観光局(HTA)はマーケット動向で目標とする指標を人数から消費金額へと変えている。ハワイ州観光局の来年のプロモーションは、上質で洗練されたハワイを積極的に打ち出すクリエイティブを採用。旅行会社の来年上期のパンフレットは、洗練されたハワイを打ち出すという声もあがっており、富裕層に向けたアプローチを図る。

 一方で、ハワイ州観光局の日本でPR活動を行うHTJでは、航空会社の提供座席が増え、来年は年間で約180万席が見込まれること、このところの搭乗率は8割超を記録していることを踏まえ、2007年は消費額の増加に加えて、2006年を上回る人数の増加が見込めることも強く打ち出したい考え。

 この取り組みのひとつとして、HTJは今後、修学旅行のサポートも検討する。HTJは、「修学旅行は日本からハワイへの訪問者数の中で1%に満たない」としながらも、将来のハワイリピーターを育てることを狙い、旅行会社の活動をサポートする考え。旅行会社からは直行便があり、価格的にも実施しやすいハワイ島のヒロでの修学旅行を検討するケースもあるなど、修学旅行の取り組みを進める動きもあるという。