コロラド州、通年で観光客を誘致へ、チャーター便の就航の可能性高く

  • 2006年10月25日
 アメリカのコロラド州内のデンバー観光局、デンバー経済開発局、デンバー国際空港、およびコロラド州内のスキーリゾート26団体からなるコロラド・スキー・カントリーUSAなどコロラド観光ミッション団は、今後1年で約20%の日本マーケットの拡大を目指す。ターゲットは、アクティブ・シニア、スキーヤー、30代以降の旅慣れたOL層とし、年間を通して観光ができるデスティネーションであることを打ち出す。各スキーリゾートには、日本語スピーカーが少なくとも1名、アスペンには2名いるなど、日本人を受け入れやすい環境にあることもアピールポイントだ。

 コロラド州、デンバー地区内4観光団体が今年4月から日本に共同マーケティング事務所を設立し、このほど6団体・企業から9名の観光ミッションが来日、この種の規模のミッションは初めてのこと。日本からコロラド州への訪問者数は、外国人訪問者数の中で第4位。冬場のスキーリゾートへの日本人訪問者数は2005/2006シーズンは前年度比38%増を記録しており、この2年間では海外マーケット・シェアの11位から9位に浮上している。4団体のミッション団は日本での認知度、通年での需要の拡大を図るため、旅行会社に商品造成の促進、メディアに対して露出の拡大を促すなど積極的な展開を繰り広げる。

 日本からコロラドへの空路は現在、シアトル、ロサンゼルス、サンフランシスコなどで乗り継ぐケースが多い。この点に関してデンバー国際空港はこれまで、座席供給量を増やす目的で、全日空(NH)、ユナイテッド航空(UA)と話し合いを進めている。デンバー国際空港デピュティ・マネージャー、PR&マーケティング部のサリー・コヴィントン氏は、ここ1年内の直行便就航は難しいという見通しを示しているが、2、3年後には就航の可能性が高いとしている。この直行便の前段として、チャーター便が運航される可能性は高いという。

 また、今回の来日では、日本の旅行会社とのミーティングも実施。ミッション団のメンバーは楽観的な印象を持ったことを報告。例えば、トレッキングをテーマとした旅行商品造成の話が進んでいる旅行会社があり、プロモーションの成果が徐々に現れてきているとしている。