オーストラリア・ビクトリア州、メルボルン以遠の地域と体験型素材を訴求

  • 2006年10月19日
オーストラリア・ビクトリア州、メルボルン以遠の地域と体験型素材を訴求
 オーストラリア・ビクトリア州政府観光局は、メルボルン以遠の地域や体験型の素材を打ち出す。オーストラリア・ビクトリア州政府観光局日本地区局長の永井泉氏は、「日本の旅行動向はFITが増加し、旅行スタイルではSIT化が進んでいる。これは、ビクトリア州でも同様」であると説明。旅行会社が提供する商品で、メルボルンに加えて州内のその他地域の体験型素材やテーマ性ある観光素材を盛り込むことを提案。これにより、旅行商品のバラエティ、商品数の拡充を推し進めたい考えだ。また、同州へのメインの日本人旅行者は30代の女性、および40代や団塊世代。今後は、「新たにイベント目的などで訪れる男性マーケットも視野に入れていく」と永井氏は説明、日本人の旅行トレンドを意識し、プロモーション活動を展開していく。

 州内の地域、体験型素材をプロモーションする一環でこのほど、オーストラリア・ビクトリア州からグレート・サザン・ツーリング・ルート、ヤラ・バレーとダンデノン丘陵、モーニントン半島、およびフィリップ島の関係者が来日、東京で旅行会社向けセミナーを開催した。
 グレート・サザン・ツーリング・ルートはポート・キャンベル国立公園の海岸線に連なる奇岩群「12使徒」をはじめ、アボリジニの聖地で野生動物の楽園と言われるグランピアンズ国立公園など、海、山の大自然を結ぶルート。ここでは、トレッキングをはじめ、絶景を眺めるヘリコプターのフライトを楽しめるなど、豊富なアクティビティが揃う。また、一層この大自然を体感するためにセルフドライブも提案した。
 ヤラ・バレーは現在、日本の特に女性層から高い人気を集める。ワイナリーでのワインやクッキング教室をはじめ、ワイナリーや牧場を眼下に眺めながらの熱気球での空中遊覧のツアーも紹介。
 さらに、モーニントン半島では10月から5月まで、イルカと一緒に泳ぐプログラムを楽しめるほか、ホットスプリングやイチゴ狩り、ガーデニング観賞や乗馬でのワイナリー巡り体験を説明。野性動物の宝庫であるフィリップ島では、世界最小のフェアリー・ペンギン観賞を筆頭に、コアラやフィッシング、アザラシなどを観賞できる。また、ペンギンの巣作り体験、レンジャーが案内するエコツアーなどの観光素材を紹介。フィリップ島は日本からの教育旅行のデスティネーションとして根強い人気があるという。