フランス・ナント観光局、新旧融合の進む街を基点とした旅行を提案

  • 2006年10月12日
 フランスのナント観光局は日本人訪問者に対して、ナントを基点とする旅行を提案していく。日本人宿泊者数は現在、年間2000人から3000人程度で、滞在日数は平均1泊という。ナントはパリからはTGVを利用して2時間、モン・サン・ミシェルから車で2時間ほど。各種の交通機関を利用し、パリとの利便性が高く、パリ到着後に直接、余裕を持ってナントを訪れることもできる。ブルターニュ地方、ルワール川を巡る旅行の基点としてナントを位置付け、日本人訪問者数、滞在日数の増加を図る考えだ。

 ナントは来年、「海底2万マイル」の著者ジュール・ヴェルヌが生まれ育った地として夢のある街づくりを展開する。ナント観光局局長のジャン・マルク・ドヴァンヌ氏は、ナントの今後の観光開発について「15世紀から17世紀の遺産を大切にしつつ、明日の文化遺産をつくっていきたい」と語り、新旧が融合する街として打ち出していく考えを示した。
 来年はまず、7月に高さ12メートル、40トンの巨大な象のモニュメントが完成する予定。また、ロアール川沿い45キロメートルに現代アートを設置して、これらを半日かけてクルーズで巡るツアーも開催する。そのほか、ブルターニュ公城がリニューアルオープンを予定している。ドヴァンヌ氏は、2007年のイベントなどによる効果を踏まえ、2、3年で現在の2倍ほどの日本人訪問者数を目標としている。