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カナダ・アルバータ州、チャーター便の搭乗率8割超を記録、来年にも期待

  • 2006年10月11日
 カナダのアルバータ州観光公社最高経営責任者のデレック・コークカー氏が来日、全日空(NH)が今年2月に2本、8月に5本、合計7本運航したアルバータ州へのチャーター便の成功に感謝の意を示し、来年も継続してチャーター便を運航するよう促した。NHが運航したチャーター便は全便で80%を上回る搭乗率を記録。アルバータ州での日本人平均滞在日数は2日間であるが、チャーター便を利用した来訪者はアルバータ州のモノ・デス商品であるため、平均4日間の滞在となった。コークカー氏は、「日本人訪問者の増加に伴い、観光収入が堅調に増えている」と語り、NHをはじめ、日本の旅行業界との連携を深めて、引き続き日本発の需要の拡大へと結び付けたい考え。

 全日空営業推進本部部長で国際担当の宮城島行平氏は、現在の機材繰りからチャーター便の運航はスケジュールとして厳しいという見方を示したものの、「努力して、アルバータ州、旅行会社のお役に立ちたい」とも言及し、来年のチャーター便の運航に前向きな姿勢を示した。近畿日本ツーリスト執行役員海外旅行部長の越智良典氏は、2月に実施した新たなオーロラ観賞デスティネーションとして注目を集めるフォートマクマレーを訪れる旅行商品が好評だったことを紹介。夏のチャーター便の需要はやや減少したものの、新たに企画した商品ではウォータートン・レイクをはじめ、観光素材が高い評価を得たことにも言及。日本の旅行会社は今後も継続して新商品の開発を進めることの大切さを強調したほか、チャーター便の定着を受け、今後はMICE、教育旅行、シニアマーケットに向けた旅行の提案を推進していくという。

※11日18時50分現在、記事の一部訂正させて頂くと共に、お詫び申し上げます。(編集部)