スカンジナビア政観、FITのプロモーションを強化、消費者向けプロモ積極化

  • 2006年9月28日
 スカンジナビア政府観光局(STB)会長のペア・ホルテ氏はこのほど来日し、スカンジナビアの質の重要性を強調し、拡大傾向が続く日本人訪問者数の今後の増加に向け、コンシューマー・マーケティングを主軸にプロモーション展開していく意向を示した。さらに、旅行会社の商品拡充をサポートする活動を継続し、マーケットの拡大に期待した。STBアジア地区代表のソーレン・レアスコウ氏は、スカンジナビアへの日本人訪問者数のうち、リピーターが約3割を占めるという魅力深いデスティネーションであることを改めて説明。また、ヨーロッパを訪れる日本人のうち、FITが約42%といわれる中で、スカンジナビアは31%に留まることを指摘。このことから、日本からのFIT需要の拡大が可能と考え、積極的にプロモーション活動を展開する方針だ。FITに対しては、インフラ、交通利便の高さを強調。旅行商品数の拡大などのサポートを進めることでポテンシャルを上げ、需要喚起に繋げたい強い意欲を示した。

 STBのマーケティング部部長の宮本拓氏は、2007年のプロモーション・プランでは旅行会社に向けて、グループとFITに分けた具体的な情報提供を推し進める方針を示した。FITに向けては、北欧デザインやクリスマスをテーマとした旅行、引き続き首都の街歩きを提案。例えば、ガイドと一緒に街歩きをするオプショナルツアーなど、FITの欲求を満たす魅力的な演出を求めていく考えだ。
 さらに、グループは根強い人気がある3ヶ国周遊を引き続き打ち出しつつ、ノルウェー1ヶ国周遊、コペンハーゲンやストックホルムの首都を満喫する旅、フィヨルドに絞ったツアー、スウェーデンとエストニアとのコンビネーションやドイツとのコンビネーションなど、様々なバリエーションを訴求していく。