香港政観と深セン市旅游局、共同でセミナーを開催、両者で相乗効果を

  • 2006年9月26日
 香港政府観光局(HKTB)は深セン市旅游局と共同で、「香港・深セントラベルセミナー」を開催した。HKTBが深センと共同でセミナーを開催するのは初めてのことで、日本人観光客を誘致したい深セン側と、香港のデスティネーションとしての幅を広げることを狙うHKTB側とで相乗効果を高めることを狙う。深セン市旅游局の岳川江副局長は「(香港と深セン)2つがセミナーをすることで今後、両者が発展につながると良い」と語り、今後の旅行商品としても期待を示す。
 深センは香港からバス、フェリー、鉄道などでアクセスすることが可能。各種のレジャー施設のほか、ゴルフ場の充実も特徴。このうちミッションヒルズ・ゴルフクラブは180ホールを備えた巨大なゴルフ場で、さらにエステも高いレベルにあるのが特徴。このほか、環境都市としてマングローブの原生林が残るほか、名所旧跡として大鵬古城などの歴史遺産、テーマパークの中国民族村での中国各地の舞踊などが主な見所だ。ホテルも3ッ星以上が100軒超となり、今後2年から3年で5ッ星も10軒程度が開業する予定となっており、日本人の誘客にも今後、積極的な姿勢だ。

 また、HKTBによると9月5日現在の日本人訪問者数は前年比9.6%増の86万4709人。特に、24歳から45歳の主力とする女性層が前年比で17%増と日本市場を牽引。今後は11月24日から来年1月1日までのウィンター・フェスタでのバーゲンなどが誘客材料となるほか、「癒し」と「開運」をキーワードに香港への訪問を提案。
 癒しではペニンシュラのスパが開業し、デイユースでスパを利用できること、価格が日本と比べてお得感がある。また、開運では今後20年間は南西方面が「吉」という占いを元に、香港への訪問も一つと呼びかけ。こうした材料を元に、メディアでも一時に比べ、香港の露出が高まり、男性誌でも週末のバカンス、団塊世代では「妻をねぎらう記念日旅行」などの切り口を紹介、主力とする女性層に限らず、各層に対する旅行商品の造成にヒントとなるとした。