マレヴ・ハンガリー航空、08年に成田/ブタペスト線の就航を示唆

  • 2006年9月25日
 マレヴ・ハンガリー航空(MA)の旅客営業取締役(チーフ・コマーシャル・オフィサー)のズボライ・アンドラーシュ氏が来日、成田/ブタペスト線の就航を目指すことを表明した。ズボライ氏は、「2008年に成田/ブダペスト線に定期便を就航させることを目標に、今秋、来夏のチャーター便を通じてマーケティングを強化する」と語り、日本/中欧間の直行便就航に意欲を見せた。

 アンドラーシュ氏は、MAが来春ワンワールドに加盟する予定であることから、「ワンワールド加盟により、戦略的パートナーとして日本航空(JL)との協力関係が築け、共同運行などができる。これにより、日本から中欧へのアクセスの幅が大きく広がる」と期待を示した。また、アンドラーシュ氏は「定期便就航の時期は、2008年が目標。ただし、今年10月と来夏のチャーター便を成功させ、弾みをつけたい」とし、2001年以来5年ぶりのチャーター便の再開が試金石となる考え。

 MAは10月の毎週日曜日に日本発でチャーター便を運航する予定。発地は四国と九州。使用機材はボーイングB767-200ER型機だが、来年のチャーター便は、B767-300ER型機を投入する。アンドラーシュ氏は「新機材を投入することは、定期便就航への意欲でもある」と語り、来年度のチャーター便では「東北地方なども開拓したい」と意欲的だ。

 なお、成田での就航を目指す定期便では、観光客に限らずビジネス需要も重視。これについては「ヨーロッパで最高のビジネス・クラスの航空会社と認定された」こと挙げ、サービス面でも期待に応えられるという。また、アンドラーシュ氏は、「ブダペストを経由し、ドイツ各地、パリなどアクセスは便利。中欧のハブとしての役割も果たせる。定期便就航を契機に、日本全体をハンガリー・ブームに巻き込むようなマーケティングをしたい」とも述べた。