ベルギー、南部ワロン地方のロハスの旅をシニアやリピーターに伝える

  • 2006年9月20日
 ベルギー観光局は19日、南部ワロン・ブリュッセル地方から9名が来日し、4年ぶりに東京で旅行会社向けのセミナー、ワークショップを開催、約100名の旅行会社関係者が参加した。ワロン・ブリュッセル地域観光局本部の局長、ヴィヴィアン・ジャコブス氏は、ベルギーでの日本人宿泊数はEU諸国以外で1位、全体で6位であることをあげ、最高の宿泊数を記録した2000年、2001年レベルの最も良い数値と同程度にあるとして、日本の重要性を強調。一方で、ワロン・ブリュッセル地域では日本人の宿泊数の順位が年により異なり10番目から14番目であるが、同地域において着実な伸びを示す日本マーケットに向けてこの機会に積極的なプロモーションを展開したい考えだ。

 ベルギー観光局は、「大人のOFFタイム・イン・ベルギー」をテーマに、南部のワロン地方のロハスな旅を打ち出し、訪問を促す。ジャコブス氏は、「ベルギー南部のワロン・ブリュッセル地域はシニアやリピーター層から支持される大きなポテンシャルを秘めている」と語り、成熟した日本マーケットに好まれる、こだわりを追求できる旅行素材の商品への組み込みを提案した。

 ベルギー観光局日本支局局長の宮下南緒子氏は、消費者向けアンケートの結果を基に、ベルギー旅行で希望する旅行形態の17%がパッケージ商品、80%が個人旅行を好むこと、また消費者からの問合せでベルギーの田舎街の情報を望むケースが年々増えていることに着目。現在、ベルギーを訪問する日本人はベルギーやヨーロッパ諸国のリピーター層が多く、既製商品の枠を超えたこだわりをもつ旅を求めるケースが増えていることを指摘する。
 この傾向を受け、ブリュッセルを起点とした小さな村々を巡る旅、ワインや美味な食事をあじわい宿泊施設をこだわったシャトーホテルに泊まる旅、美術館や世界遺産を巡る文化の旅、歴史と伝統が息づく古城訪問など、豊かな自然に包まれ、ゆったりと過す究極の大人の休日の旅を提案した。