韓国・全羅南道、歴史文化、ロケ地巡りや季節のイベントを紹介

  • 2006年9月14日
 韓国の全羅南道観光観光文化局長の崔五柱氏をはじめとするミッション団が来日し、旅行業界関係者に向けて、ユネスコ世界文化遺産に登録される仏教遺跡や陶磁器をはじめとする歴史文化、国内有数の美食の地といわれる食の魅力、日本でも人気の高い映画やドラマのロケ地などの観光資源をアピールした。崔五柱氏は、「日本人は徐々に伸びている。多くの日本人に新しい観光地として訪れてほしい」と語り、「地理的、文化的にも近い日本との交流拡大を目指す」意向を述べた。また、韓国観光公社東京支社長の康重石氏は、韓国への日本人訪問者数の拡大のために、「地方観光の活性化が大切」と語り、韓国国内で特に文化芸術、食文化の中心地である全羅南道の今後の需要拡大に期待した。

 セミナーではロケ地巡り、神秘の海道探訪、クルーズでの麗水探訪の3テーマのモデルコースを紹介。ロケ地巡りコースは、ペ・ヨンジュンさんが主役を演じた映画「スキャンダル」のロケ地となった庭園、ドラマ「夏の香り」のロケ地の茶園をはじめ、ドラマ「大長今」で使われた楽安邑城民俗村を訪問。また、神秘の海道と呼ばれる、珍島の海割れ現象と珍島の民俗芸能を鑑賞するコースを紹介したほか、約1600の島々が浮かぶ全羅南道南海岸の景観を鑑賞するクルーズ旅行を提案。そのほか、四季折々のイベントを織り交ぜ、全羅南道の文化に触れることができる旅行も勧めた。

 さらに、今回、全羅南道の観光広報大使に歌手のキム・ヨンジャさんを任命。キム・ヨンジャさんは、近年の韓流ブームで両国間の交流が活発化したことに喜びを表し、「今後は日本人が韓国へ行く際にソウルや釜山、済州島に留まらず、地方へも足を運んでもらいたい。地方への訪問者の増加によって一層多くの日本人が韓国を好きになってくれると思う」と語り、自然豊かで人がやさしい全羅南道への訪問者拡大に向けて積極的にアピールしていく意向を語った。