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チロル州、06年の日本人滞在泊数は10%増目標、欧州リピーターをターゲットに獲得目指す

  • 2006年9月12日
 オーストリアのチロル州観光部マネージャーのホルガー・ガッスラー氏は、現在約6万泊の日本人滞在泊数を「2006年は前年比で10%増を目指す」と語り、ヨーロッパ・アルプスの訪問経験のあるリピーターを主なターゲットに設定し、ハイキングやトレッキングを中心に、ハプスブルク家の伝統文化や歴史遺産にふれる旅行、州内の90%のホテルが家族経営する、民族衣装を着たスタッフが迎えるあたたかさ溢れる滞在などを打ち出し、需要の獲得を目指す。

 チロル州における日本人滞在日数は上昇傾向にあり、現在は約2.5泊まで上昇。チロルをモノで販売する旅行会社も今年、16社まで伸びた。オーストリア航空を利用してチロル州の州都、インスブルクへの日本人旅客数は今年はじめに微減したものの、トレッキングやハイキングの旅行需要が順調とみられ、第2四半期は好調に推移、第3四半期も堅調に増加する見込みだ。

 チロル観光部が行った調査によると、日本人の訪問者はスイスをはじめ、ヨーロッパのアルプスの訪問暦がある場合が多いという。チロル地方の山々はスイスに比べて標高が低いことから、シニア層やファミリーも参加しやすいコースが豊富にそろう。
 そのほか、ハーブを摘み取り、オリジナルのハーブ油を作ることができるほか、ジャム作り、窯を利用したパン作り、クノーデルと呼ばれるチロルの伝統料理体験などを楽しむことができるなど、体験プログラムが多数そろう。また、現地のサッカーチームとの交流会、インスブルックの古典音楽フェスティバルの観賞など、現地の人々と交流するプログラムも設けている。また、雅子妃が購入し日本で話題になった木のおもちゃをつくるマイスターを訪問するプログラム、世界ダンス連盟チェアマン、オーストリアダンス教師協会会長フェリー・ポーライ氏が運営するインスブルック名門ダンス学校で社交ダンスを習う教室なども用意する。