スイス、アクティブ・シニア対象の素材を紹介、需要の横ばいからの脱出図る

  • 2006年9月8日
 スイス政府観光局は今後、特にアクティブ・シニアのマーケットをターゲットに設定し、スイスで体験できる豊富な観光素材を打ち出し、横ばいが続く日本人需要の拡大を目指す。
 好奇心が旺盛なアクティブ・シニアには、富士山よりも標高の高い山々へ登山列車やロープーウェイを利用して昇ることを薦める。このほか、景色を楽しみながら食事、山頂のホテルで静けさの中で「音のない」時間の過ごし方、あるいはロハスな生活を送ることも打ち出す。大人の社会科見学と題し、国際会議に使われる施設を訪れることも、日本では出来ない経験としてアピールする。

 体験型の素材で人気のあるアクティビティの一つ、ハイキングは、初級から上級コースまでそろう充実したコース数を誇る。ハイキングは春は野の花、夏は高山植物、秋は黄葉、紅葉と四季を通じた移り変わりがアルプスの魅力。秋の時期、日本人の訪問者数は現在のところ少ないものの、年間でも最も天候が安定することから、今後の訪問者の伸びる時期という期待は高い。
 アクテビィティはサイクリング、ゴルフ、ウィンタースポーツなどが揃うほか、地元の祭りやチーズやパンの手作り体験、ファームステイなど、体験型の素材も多い。スイス政観では既存商品に加え、趣味嗜好の異なるアクティブ・シニアの期待を満たすことができる素材を組み込んだ新商品の企画、造成を促していく。