タイ・プーケット、津波から完全回復、リゾートとヘルスケアを組み合わせた滞在を提案

  • 2006年9月7日
 タイのプーケット県からミッション団が来日、プーケットがスマトラ島沖地震・津波の影響から完全回復したアピールと共に、リゾートに滞在したヘルスケアを目的とする新たな滞在スタイルを提案した。プーケット県副知事のワラポット・ラッシマ氏は、「津波の影響から完全に回復したと、自信を持って言える。これにより、津波前よりも美しい『プーケット』を強調したい」と語る。プーケットへの日本人訪問者数は2004年は20万6381人を記録したが、津波・地震の発生で2005年は04年比でほぼ半減。しかし、06年上半期は05年比39%増、04年比で5%減となり、年末に掛けて引続きマーケットの回復を目指す。さらに、来年はタイと日本の友好120周年を迎えることから、バンコク、プーケットの2ヶ所で予定される記念行事への日本人の誘致を進めたい考えだ。

 プーケットには高い医療技術、ホスピタリティ、充実した施設、優秀な人材が揃うことから、プーケットへの観光事業推進の一環として観光客を対象とした医療サービスの提供を積極的に進める。既に欧州、米国を中心に安心安全の医療、料金の安さから、06年は英国から1000人、オーストラリアから300人、年末に掛けて訪れるドイツ人、スカンジナビア人を含め、約1万5000人がメディカル・サービスを体験する予定。医療サービスは、健康診断、美容整形、美容歯科を中心に、幅広く提供している。プーケット県には2軒、日本語の通訳を設置する病院があるなど、日本人の受入を積極化したい考えだ。