FJ・フィジー政観、旅行会社約20社と協力しキャンペーン展開、約30%増の増販目指す

  • 2006年9月6日
 エア・パシフィック航空(FJ)とフィジー政府観光局は共同で2006年下期(2006年10月〜2007年3月31日)、「常夏キャンペーン」を展開し、日本マーケットの積極的な旅行需要の喚起を目指す。キャンペーンは、主要旅行会社約20社と協力し、ビチレブ島の高級リゾートホテルの宿泊を組み込むツアー商品を拡充、「例年と比べてパッケージ商品は2割から2割5分割安の価格」(FJ日本支社長の生駒民男氏)を打ち出す。これにより、主要ターゲットであるOLに加え、これまでフィジーへの旅行へ行きたいという潜在需要をもつ若年層の女性や学生にも手の届く商品も提供することで、需要を喚起する狙いだ。フィジー政府観光局支局長の川端郁代氏は、「日本と現地が一体となってここまで行うキャンペーンは初めて」と語り、キャンペーンの重要性を強調する。キャンペーン展開により、「過去数年と比べて25%から30%の増販を目指す」(生駒氏)。さらに、キャンペーンのキャッチは、「常夏キャンペーン」と銘打ち、年間を通して雨量の少ない、「常夏」のデスティネーションであることを改めて強調する。
 FJの旅客数は2006年1月から5月まではやや低調であったが、その後7月は前年比42%増、8月は8.5%増と既にマーケットが堅調さを取り戻しつつあり、キャンペーンによるさらなる需要拡大に期待が掛かる。

 今回のキャンペーン展開は、フィジー政府、および現地の主要ホテル、旅行関連会社の計17団体で構成する「フィジー会」によって話し合われた結果の集大成ともいえるものだ。
 まず、昨年5月にフィジー観光大臣のホン・ピタ・ナクヴァ氏をはじめとする観光ミッション団が来日し、低迷したマーケットの回復を目指しての意見交換の結果、旅行会社からは特に、「ピーク時に主要ホテルの予約がとれない」という意見が挙がった。ナンディ地区デナラウ島では05年12月に「ソフィテル・フィジー・リゾート&スパ」が開業し、06年4月には旧シェラトン・ロイヤル・デナラウ・リゾートを改装したウェスティン・デナラウ・アイランド・リゾート&スパのオープンなど、同エリアの客室数は現在1300ほどまで拡充し、今後もこの動きは止まらずフィジー・マリオット・リゾート&スパが07年にオープンするなど、客室数のさらなる充実が確実だ。旅行会社からも、ホテル予約の難しさは解消されたと意見が挙がっている。さらに、現地側は、外国人渡航者の中で現地での1人当たりの消費額は日本人が最も多いこともあり、改めて日本マーケットの重要性を認識したという。

 キャンペーンは9月中旬から旅行コミュニティサイト「4トラベル」、旅行サイト「AB-Road」上でもフィジーのデスティネーション、およびキャンペーン告知を展開。JR渋谷駅構内の広告展開、メディアへの記事の露出、アクセス国際ネットワークとの協力によるブッキングキャンペーン、11月末に第2弾となるジャンボリーの開催など、告知活動を行う。