マリアナ政府、NWに関西/サイパン線の運航再開を要請へ

  • 2006年9月5日
 マリアナ政府は今回のノースウエスト航空(NW)の関西/サイパン線の運休を受けて、NWに対して同路線の運航の再開を要請する。昨年10月、日本航空の撤退を受けてNWが運航を開始したが、1年で運休となった。マリアナ政府観光局(MVA)によると、昨年運休した日本航空、およびNW共に高いロードファクターを保っており、大阪のマーケットの需要は高い一方、今回もイールドが問題となった模様。このことから、マリアナ政府はまず、NWに同路線の再開要請に向けた準備を進めるほか、その他の可能性も探っていく。

 北マリアナ諸島において観光は基幹産業であり、これまでも政府は航空会社、旅行会社との関係構築に努めてきた。MVA日本事務所マネージング・ディレクターの早瀬陽一氏は、今回のNWの同路線の運休を受けて、「皆に利益がある健康的な市場にしていかなければならない」と述べており、「きちんともう1回、マーケットをつくることが必要」と語る。このことから旅行会社に対してMVAは、流通価格の引き上げを目指した取り組みのサポート、プロモーションなどを継続して展開していく。