ギリシャ政府観光局、2年後に日本人訪問者10万人目標、旅行会社への情報発信を促進

  • 2006年8月28日
 ギリシャ政府観光局日本・韓国地区局長のソフィア・パナヨターキ氏は、現在7万人のギリシャへの日本人訪問者数を2年後、10万人まで伸ばしたい考えを明らかにした。現在、ギリシャを盛り込む旅行商品は、ギリシャのみの商品に加え、トルコやイタリア、マルタ、エジプトとの組合せが多く、ギリシャでのほとんどの訪問先が、エーゲ海、アテネが中心だ。これを受け、パナヨターキ氏は、ギリシャへの直行便がないことから、「他国とのコンビネーションの旅行商品の促進を推し進める」一方、「ギリシャの北と南では見せる『顔』が全く違う」とし、エーゲ海、アテネに加え、魅力深いデスティネーションが数多くあることを強調。例として北部のエリア、エピルスを挙げ、「石を利用した伝統的な家屋の多くがホテルに変わっており、その地方で作られたワインやオリーブオイルなどを用いた心あたたまる料理を味わえるなど、日本人にまだ知られていない魅力的な場所がある」と説明。「今後さらに、関係を強化したい」と語る旅行会社に向けて、11月頃からは週1回ペースでメールニュースを配信し、ギリシャの奥深い情報を訴求していく考えだ。

 また、ターゲットには25歳から35歳程の女性と団塊世代を挙げており、女性には1000以上におよぶプライベートビーチやスパ、ホテルでのリゾートライフ、団塊の世代にはギリシャの歴史や文化、さらにギリシャ人のホスピタリティとリラックスできる雰囲気を感じることができるデスティネーションであることを紹介していく。
 パナヨターキ氏は今年4月に現職に着任。現在開催中の「2006年FIBAバスケットボール世界選手権」にギリシャ・チームが参加したことからギリシャ戦が行われた浜松でのイベントをこのほど実施。また、ギリシャの都市と姉妹都市関係にある日本の地域でのイベントを展開、メディアの現地への誘致など、積極的な活動を展開している。