エア・カナダ、キューバ大使館、冬の需要の拡大めざす初のセミナー開催

  • 2006年8月23日
 エア・カナダ(AC)とキューバ大使館はこのほど、共同で初となる旅行会社対象のセミナーを東京で開催、ACの南米・カリブへのプロモーション内容をはじめ、キューバの最新の観光情報を提供した。AC日本地区旅客営業・マーケティング部本部長の中田茂氏は、キューバへのプロモーション強化の理由として、(1)成田/トロント線の直行便の冬期スケジュール、(2)ACのグローバル戦略に基づく南米プロモーション強化、(3)カナダ人による強い旅行需要に裏打ちされたACのキューバ路線の充実、(4)キューバ大使館の協力的なサポートをあげる。日本からのトロント線を利用する冬の旅行需要の喚起、ACを利用した1回の乗継ぎでキューバを訪問できる利便性、トロントに加え、カナダ東海岸のモントリオールなどからもキューバへアクセスできる多様なネットワークを前面に打ち出す。中田氏は、「昨年は(ACを利用したキューバへの日本人旅客数が)04年と比べて25%上昇し、(1000名を超える)4桁まで伸ばした。今年は、昨年の20%アップを目指したい」考えを示した。

 キューバ臨時代理大使のエルミニオ・ロペス政務参事官は、キューバの魅力について、「大自然、スペインとアフリカが融合する文化と歴史の奥深さ、そして国民のあたたかさ」と紹介。日本人旅行需要に関して、2000年の9249人をピークに数が減少したものの、2004年(5748人)、2005年(6409人)と着々と増える現状を踏まえ、「日本市場はキューバにとって大変重要。引き続き積極的に取り組んでいきたい」意向を述べた。
 また、教育制度、医療制度の高さにより、「ラテン・アメリカで最も治安がいい国である」ことから、安全性の高さもアピール。欧米人から人気を集めるビーチリゾートであり、ホテル、交通網の拡充も進んでいる。観光素材では、ビーチリゾート、マリンスポーツの充実はもちろん、8つのユネスコ世界遺産、およびエコツーリズムなどの開発も進んでいる。