四川省成都市観光局、訪問者トップの日本に今後も注力、三国文化、世界遺産打ち出す

  • 2006年8月7日
 四川省成都市観光局をはじめ、四川省成都市政府や九寨溝などの管理局メンバーからなるミッション団22名が来日、東京で観光説明会を開催した。観光のみに絞り、同市からミッション団が来日するのは今回が初めてのこと。団長で成都市観光旅行協会名誉会長の趙氏は、「日本人訪問者数は年間約10万人が訪れており、外国人訪問者の中で1番のシェアを誇る」と語り、「最重要マーケットと位置付け、今後も日本がシェア1位を継続するよう積極的にアピールしたい」と語る。

 また、中国国家観光局主席代表の張西龍氏は、「中国政府が観光開発の重要なプロジェクト実施地域として四川省を位置付けている」と述べ、中国の農家の生活を体験できる農家旅行の発祥の地として地域開発したという。今後は、これまでも打ち出してきた歴史、文化の魅力に加え、農家生活体験などの新たな観光テーマもアピールする。

 成都市の周辺には、道教の発祥地の青城山、中国4大仏教名所の峨嵋山や薬草文化が有名な楽山大仏、九寨溝などユネスコ世界遺産に登録されている観光資源が多く、これらの観光スポットは日本人から人気を集めている。今年7月には四川省のパンダ生息地が世界遺産に新たに認定され、成都のパンダ繁殖研究基地をはじめ、特に若者向けの観光素材としてパンダのデスティネーションとして打ち出す。