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メルコスール観光局、ウルグアイ大西洋岸クジラウォッチングに注目、需要増加に期待

  • 2006年8月5日
 ウルグアイの首都モンテビデオの東部に位置する大西洋岸沖でホエール・ウォッチングのシーズンが到来した。観察可能なシーズンは毎年7月中旬から11月中旬頃のウルグアイの冬から春が絶好の観賞シーズンだ。
 ウルグアイで最も見ることができる確率の高いクジラは、ヒレがなく背中が美しいことから名付けられたというミナミセミ(南背美)クジラ。ミナミセミクジラの大人は体調15メートル前後、体重は60トンにおよぶ。一時はその油の豊富さと泳ぐスピードが比較的遅いことから乱獲されたが、現在は大西洋に7000頭から8000頭ほどに回復。この時期、南極から北上してきて、つがいになったり、交尾したり、子クジラの子育ての時期に当てることからウルグアイ沖の大西洋岸沖でクジラウォッチングのシーズンとなる。


 日本人観光客はまだ数少ない状況だが、現地では10名前後から50名ほどの大小様々なクジラ観光船が運航されている。プンタ・デル・エステの港から運航している展望デッキ付の観光船もあり、クジラ観光のためのインフラは整う。また、首都モンテビデオから東へ100キロメートル、車で1時間強に位置する首都から最も近い観察ポイントのピリアポリスの海岸線には、数箇所の観察用展望台があり、観光船に乗らずとも気軽にクジラ観賞を楽しむことができるという。

 メルコスール観光局は、アルゼンチンやブラジル、パラグアイ、ウルグアイの大自然や民族音楽をはじめとする奥深い文化などの観光資源をアピールしていき、積極的に日本人の観光需要の喚起を図る。









写真提供:三上裕規