南ア・観光大臣来日、ワールドカップ開催に自信を示す、日本からの訪問者増にも意欲的

  • 2006年8月3日
 南アフリカ共和国マルティナス・バン・スコックベイク観光・環境大臣が初来日し、観光、および2010年ワールドカップ開催に向けた進捗などについて、都内で会見を開いた。

 南アフリカは2010年までに外国人訪問者数を1000万人とする施策を展開。昨年は10.3%増の736万8742人を記録し、観光は南アの経済成長を支える大きな産業となっている。日本については18%増の2万7000人で、今年は3万人を目標。さらにワールドカップ開催の2010年には5万人が目標だ。来日の目的は日本からの訪問客の増加を目指すためであるが、北側国土交通大臣を訪問し、日本/南アフリカでの双方向の交流について意見を一致したと言う。
 また、アクセス面についても改善を図る。南アフリカ航空(SA)が以前、日本に就航していたが、こうした路線について旅客・貨物の視点から航空輸送についての新たな戦略(Airlift Strategy)を策定し、SAに限らず、あらゆる航空会社を選択肢として、世界各地からの利便性向上を目指す。

 ワールドカップ開催について、不安視する報道もされ、こうした点についてスコックベイク大臣は「同時期のドイツW杯の準備状況と比べ、進捗は進んでいる」として理解を求めている。特に、このところラグビー、クリケットのワールドカップ大会、および国際連合の持続開発会議の開催など、大型大会やイベントの経験をふみ、過去の実績があることを強調。ただし、「アフリカでの開催は不安視されるが、(ワールドカップ開催を成功に導くことは)身をもって示すことで南アフリカ、ひいてはアフリカ大陸の力を示す。その責任は大きい」と語り、意欲的だ。