関空、ツアーコンペは年1回で継続的に実施へ、関西着地型や関空ネットワークの広がりも重要ポイント

  • 2006年8月2日
 関西国際空港の平野忠邦副社長は先ごろ発表した関空利用促進ツアーコンペについて、引き続き年1回程度で旅行会社を対象としたコンペを開催し、空港の利用客の増加につなげる取り組みとする考えを示した。

 今年度は第2回となるが今回の特徴は全国の旅行会社からコンペの応募があったこと。中でも、国内旅行で地方発関西着地型の商品として、関西空港発着限定で設定する南海国際旅行の「語り部と共に弘法大師<空海>が開いた高野山町石道を巡る旅」、福島/関西線を利用するタビックス・ジャパンの「南紀全周めぐりと伊勢神宮・忘帰洞3日間」の商品について、関空地域への集客という観点でも、こうしたツアーが応募されたことが評価できる流れと言う考え。

 国際線を利用するツアーでもワールド航空サービスの「南極探訪クルーズ」は、関空から南極という地へ行けることをアピールする夢のある旅行という点でも評価が高いことを示唆。さらにグローバルユースビューローの「関西空港発着エミレーツ航空で行くマルタ島とゴゾ島8日間」では、羽田、福岡空港発の国内線料金は不要とした点、関空以外からの集客が可能となる点、さらにマルタ島へのアクセスという点が評価されたという。
 今後のコンペでも、上記の関空周辺の着地型、関空発の海外ネットワークの広がりを連想させることなどを基準とし、さらに旅客数の実績なども考慮に加えながら選考していくようだ。