関空、日中航空交渉合意で30便から40便程度の増便を期待

  • 2006年8月2日
 関西国際空港の平野忠邦副社長はこのほど、日中航空交渉の合意を踏まえ、ボーイング767-300型機相当で関空・中部の65便増となっているうち、30便、さらに全日空(NH)が表明している便数を加え40便程度を想定していることを語った。増便についてはIATAスケジュール会議も終了していることから、冬スケジュール開始と同時期ではないものの、1年程度には、増便となった旅客便の枠は使い切るとの見方もしている。

 中国系の航空会社の新規就航については、山東航空が以前から関空への就航を表明しているところ。ただし、平野氏によると関空側への具体的なアプローチは「まだ、ない」という状況で、中国民用航空総局の判断待ちとも見られる。

 ただ、足元の空港の運営状況では旅客便は6月の速報値ベースで発着回数は2%減の4732回、国際線旅客数は微増の89万8500人。発着回数の減少はトルコ航空(TK)の復便、カタール航空(QR)の就航もあるが、日本航空(JL)のグアム線やハワイ線の減便、全日空(NH)の上海線の減便が響いているとの見方。先ごろの7月15日から17日の連休では、旅客数が前年比16%増、免税店の売上も32%増と景気回復も後押しする気配もあり、今後の利用旅客数の伸びとともに、エアポートプロモーション等による路線誘致も引き続き継続して取り組む考え。