台湾高雄市、06年は日本人60万人目標、水の都のイメージ打ち出す

  • 2006年7月31日
 台湾の南部最大の都市、高雄市の葉菊蘭市長が来日、今後日本市場へ積極的なプロモーションを展開していくことを強調した。葉市長は、2005年の台湾への日本陣訪問者数は約112万人であったが、そのうち「高雄市へは20万人に満たない」とコメント。この原因として「交通の問題が大きかったと思う」と語り、「10月末までに台湾新幹線が開通することを、ここで約束する。開通により台湾/高雄市間が最速90分で結ばれる。これに合わせ、日本市場へ積極的なPR活動を展開していく」と力強く述べた。高雄市は、台北とは異なる海と川が美しい水の都のイメージを訴求、特に若年のカップル、学生に向けてアピールしていく考えだ。

 また、台湾新幹線について高雄市長は、「10月はソフトオープン期間として、反応を見ていき、半年後には1日80往復ぐらいで運行するだろう」と現段階での運行予定についても説明。料金については、「800元から900元で設定されると思う」とも述べた。

 葉菊蘭市長はこれまで、日本の国会議員に相当する立法委員4期連続当選をはじめ、日本での大臣となる交通部部長、行政院客家委員会主任委員、副総理大臣に相当する行政院副委員長を歴任。交通部部長経験から、「高雄の観光素材を理解している」と語り、高雄市観光の発展に意欲的に取り組む姿勢をアピールした。