ケアンズ、06年は3%増の目標、2つの世界遺産に加え600の体験型素材打ち出す

  • 2006年7月25日
 トロピカル・ノース・クィーンズランド観光局CEOのロバート・ジェイソン氏を団長にケアンズの旅行業界関係会社15社、16名が来日し、直行便が就航するメイン・マーケットの東京、大阪、名古屋で旅行業界向けセミナー&ワークショップを開催した。

 ジェイソン氏は24日に東京で開かれたケアンズセミナーで「2005年は前年と同程度の25万人の日本人がケアンズを訪れた」と語り、オーストラリア全体への日本人訪問者数がやや低迷する中、この結果を評価。また、「日本人にとって最も近いオーストラリアであり、旅行費用も値頃感が高く、3日から5日間という日本人の一般的な旅程でも充分に堪能できるデスティネーション」とケアンズの特徴を説明し、訪豪日本人者数の約47%がケアンズを訪問する人気の高さを強調した。

 さらに、ジェイソン氏は、「2006年は2005年比で3%の日本人の増加を狙う」という。このため、これまでケアンズの旅行需要を牽引してきたグレートバリアリーフと湿潤熱帯地域のユネスコの世界自然遺産に加え、毎日の600におよぶオプショナルツアー、オーストラリアの富裕層から注目を浴びる質の高いスパ、そしてオーストラリアの大地を感じることができるアウトバックなど新たな観光素材を打ち出す。これにより、ターゲットとする熟年、ファミリー、ハネムーナー、OL、教育旅行、母娘層に対し、ケアンズの幅広い魅力を訴求し、需要の底上げを図る。