香港11ホテルのGM来日、ホールセール各社を表敬、ホテル供給量の増加と送客を依頼

  • 2006年7月7日
 香港政府観光局(HKTB)局長のクララ・チョン氏、香港ホテル協会会長でリッツ・カールトン・ホテル・カンパニーLLC副社長兼エリア総支配人のマーク・レッテンビクラー氏を筆頭に香港の11ホテルのGMが来日。一行は、ホールセール6社を表敬訪問し、変化する香港、客室数が増加する見込みであることなどを各社に説明、引き続き送客を求めた。また、6 日夜にはHKTBと香港ホテル協会共催によるレセプションを開催した。

 今年、香港は「2006香港旅行年」としてグローバルキャンペーンを展開。昨年9月に香港ディズニーランドが開業し、今年5月に中国・深センをのぞむ新界に香港ウエットランドパークが開園、アジア最長のケーブルカー「ゴンピン360」の開通など大型観光施設が矢継ぎ早に登場。日本人訪問者については1月から5月まで、前年比5.3%増の51万9993人と堅調に集客。HKTBでは今年の日本人訪問者数は年間で6%増、全世界では10%増を見込んでいる。

 香港への集客増が進む中、ホテルの客室供給量は今後、継続的に増加する。今年は16ホテル、7681室、2007年は8ホテル、2589室が加わる計画で、既に公表されている分として2010年まで37ホテル、1万3479室が増加、客室数では2005年末時点との比較で30.7%増加する。
 ただし、反日デモの反動、香港旅行年での集客増から取扱人数を伸ばしており、ホテル稼働率も90%台を記録するなど日本市場、および各国からの香港の集客が好調であるだけに、足元の状況では「ホテルが確保しにくい」との懸念もある。

 レッテンビクラー氏が訪れたANAセールスでは香港への送客数は4月以降の対前年比40%増と好調。こうした状況を受け、レッテンビクラー氏ら各ホテルGMに対し、ホテルの客室確保について意見を交換。
 また、香港は現在、インセンティブについても好調。中心地のコンベンションセンターに加え、空港近くにアジアワールドEXPOがオープン。これを利用する日本発の1万人規模のインセンティブも2007年に開催される予定。ANAセールスはこうしたグループについても、各種企業と取引があることを強みとし、グループ送客に前向きな姿勢を示した。