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アラスカ、冬季チャーター便運航が近く決定へ、夏のオーロラもアピール

  • 2006年4月13日
 アラスカ観光協会は12日、東京で「2006アラスカ・トラベル・ワークショップ」を開催、現地の観光局、航空会社、ランドオペレーター、ホテルなど12の企業・団体が最新情報を提供した。アラスカ観光協会によると、ここ数年、日本航空(JL)やアラスカン・バケーションズが運航する日本/アラスカ間の夏季、冬季のチャーター便が人気。搭乗率は高い数字を記録しており、客層の主力は熟年層だが、手ごろな価格に設定するツアーも登場し、若年層についても徐々に伸びつつあると言い、市場は着実に拡大する傾向を見せているようだ。

 日本人旅行者の多くは夏季に訪問。冬季はフェアバンクスでオーロラ観賞を目的とする需要も堅調に推移、今夏はJLが既に日本/アラスカ間で夏季チャーター便16便の運航が決まっている。また、この冬についてもJLではチャーター便の運航を予定しており、近々に発表の運びとなりそう。また、アラスカへの日本発着チャーター便を運航するアラスカン・バケーションは今夏については運航を行わないものの、2007年夏季については既に運航に向けた調整をすすめる姿勢だ。
 アラスカ観光協会では、晴天率の高さ、冬季期間に限らず8月下旬から4月中旬まで観賞のチャンスがあることから、平均18度でオーロラ観賞ができる夏季メリットをアピールしながら、需要拡大につなげたい考えだ。また、近頃のクルーズ旅行の好調さを受け、東南アラスカのインサイド・パッセージ地域はアラスカ・クルーズの発着地であり、リピーターやFITの訪問者が増加しているという。

 セミナーでは各社が商品、素材をアピール。体験型のアクティビティが豊富に揃うことが特徴のひとつで、氷河クルーズやクジラ・ウォッチングをはじめ、ブラウンベアーやブラックベアー、ドールシープなどの野生動物と出会えるカヤックでの川下り、サーモン・フィッシング、国立公園や国立自然保護区でのハイキングなど、熟年層も気軽に参加できる。また、マツー観光局では5月中旬から、犬舎見学ツアーと犬ゾリクリニックのツアーや初級から上級までのハイキングツアー、鉄道とラフティング体験ツアーの新パッケージを設定するという。