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グアムでセスナの操縦にチャレンジ!

  • 2006年4月8日


 日本を飛び出して約3時間、常夏の島・グアムを訪れました、今回の大きな目的は、セスナの体験操縦!お世話になったのは、トレンドベクターエビエーションの茂手木教官。コースは本格的な「体験訓練」があるそうですが、初体験の私は、茂手木教官のおすすめで着陸や離陸まで体験できるコースに参加しました。


▽初めて操縦桿を握る

 グアム空港から飛び立つ機材は、最大速度は時速228キロ、上昇限度13500フィート(4118m)のセスナ172Pスカイホーク。定員は4名で、クルマの教習所と同じ仕組みで、教官用と体験者用のふたつの操縦桿が並んでいます。操縦席に座ると、目の前にはたくさんの計器類。思わず緊張感が走りますが、プロのパイロットも指導できる免許をお持ちという茂手木教官が、助けてくれるはず・・・!ドキドキです・・・。

 教官がエンジンをかけると、大きな音と振動を立て、プロペラが回転し始めます。耳に当てたヘッドセットからは、茂手木教官と管制塔で交わされる無線交信。まるで、映画の一場面のような臨場感に、飛行機好きの私の興奮は高まります。そして、教官が基本的な操縦の説明をしてくれました。操縦桿で左右の旋回や滑走路の進路変更、足元のペダルで上昇や下降、速度の調整をするそうです。計器類で、飛行中に気にかけなければいけないのは高度計と速度計。それだけ聞いていると「もしかして、簡単…??」と思ってしまうほど。


▽離陸の瞬間

 さて、いよいよ管制塔からの合図で、滑走路へ出発!足のペダルを踏みこんで、ハンドルを左右に動かしながら、車輪を進めます。フロントガラスからは広大な空港と青い空!私達のセスナはジャンボ旅客機と一緒に飛び立つ順番を待ちます。ここまで来ても、まだ「いいのかなあ…?」という不思議な感覚です。

 さあ、離陸です。左右のハンドルを微調整しながら滑走路の中央線にセスナの鼻先を合わせます。足のペダルを強く踏み込んで、徐々に加速していると「操縦桿を引いて!」という茂手木教官の声。「えっ?えっ?」と戸惑いながら操縦桿を上に傾けると、ふわっ、と体が宙に浮く感覚・・・!一瞬のうちに、離陸の成功です。青い空に向かっていく上昇感に興奮しながら、左右の窓から地上を見下ろせば、どんどん小さくなる巨大な空港・・・。


▽上空から見下ろすタモン湾

 タモン湾に並ぶホテル群を見下ろしながら海上へ、さらに南へ進路をすすめて爽快な空の旅へ。「自分で操縦をしている!」という実感が持てたのが、4000メートル上空で安定した平行飛行にはいった頃。操縦桿を左右にまわして旋回したり、足元のペダルを前後して高度を調整したり、思ったよりも軽く動かすだけで簡単に反応してくれます。教官のグアムの歴史的な地理や観光案内に耳を傾けながら、アメリカ軍の基地上空を横切って(日本では考えられない体験!)、最南端のココス島に向かいます。

 上空から眺めるココス島の第一印象は、「案外、小さい!?」。冷静に考えると、上空4000mから眺めているのですから当たり前のことです・・・。そんな冷静さを失いつつも、海の青さと島の美しさに感動して上空を2回も周回してしまいました。


▽空を飛ぶ楽しさ

 その後は、最高の気分でタロフォフォ滝や横井ケーブ、美しい自然が残る内陸部のジョニャを眺めながら空港への帰路へ。もうすぐ終わり・・・、とさびしい気持ちになりながら、窓を開けると上空の冷たい風が吹き込みます。うっすらと白い霧が流れ込み、「あれ?」と不思議な顔をしていると教官が、「この霧があつまって雲になるのですよ」と一言。「雲をつかんでみたい!」、という小さな頃の夢を思い出した瞬間でした。

 さて、斜め前方にグアム空港が見えてきました。着陸体制に入ります。滑走路の中央線にあわせて飛行機を下降させますが、目的物を目指す距離感と、それに速度をあわせるタイミングが難しい!教官の助けをかりながら、やっと滑走路が目の前に。そして、ハンドルをまっすぐにすると小さな振動で着陸です。

 ふうっ・・・、と一息つくと、なんともいえない爽快感!離陸と着陸の操縦をした充実感で胸がいっぱいなります。終了後は、飛行記録日誌(ログブック)と、ピンバッジを記念品に。日誌には飛行距離と時間が記入され、次回も持参すれば、そこに加算される仕組みです。「日本から一番近いアメリカ」だからできる、すばらしい体験に感謝!グアムを訪れる楽しみを、もうひとつ知った1日でした。
(トラベルビジョン:山岡)