ジャマイカ、訪問者増を引き続き目指す、インフラも拡充が進む

  • 2006年4月7日
 ジャマイカ政府観光局副局長のデビッド・シールズ氏が来日、2006年の日本でのプロモーション活動や現地の最新情報を説明した。シールズ氏は、アメリカン航空(AA)が2月からダラス/モンテゴ・ベイ線の直行便を就航したことで、成田からの乗り継ぎは1度で同日到着が可能であることに触れ、「日本からの乗り継ぎ利便の向上や、サプライヤーとの協力関係を強化し、2006年の日本人訪問者数を前年比4.6%増の4500人としたい」と語った。旅行会社対象のセミナーを今年も予定しており、日本市場と関係の深いサプライヤーに加え、ハネムーナーやカップルを対象としたホテルの「サンダルズ・カリビアン・リゾート」など、新規ホテルの露出も高めることで、消費者の旅行意欲に刺激を与え、訪問者の増加につなげる意向を語った。
 ターゲット層は、現在、主力のハネムーナーに加え、現地でジャマイカの文化や大自然に触れる体験を求める旅行者、富裕層などに注目。シールズ氏は、ドルフィンと触れ合えるアクティビティやターザン、コーヒープランテーション見学、マウンテンバイク・ツアーのほか、レゲー・ミュージックのイベントなどを紹介。「ジャマイカへの外国人訪問者の約40%がリピーターに繋がっている」という状況も考慮し、ジャマイカならではの体験を旅行商品に一層取り入れることを提案した。


 ジャマイカはホテル客室供給量が拡大しているだけでなく、空港/ホテル間の利便性の拡充など、インフラ整備が急速に進んでいる。ホテルのジャマイカ全体の客室数は昨年2000室が追加され、現在は2万7000室。今後5年間、3000室から4000室の増加に結びつく予定で、シールズ氏は「3万5000室まで増やしたい」という。
 モンテゴ・ベイ空港は2006年末までにショッピング・エリア、イミグレーション・エリアのリノベーションが終了する予定。また、モンテゴ・ベイとリゾート・エリアのオーチョ・リオス間で150キロメートルにおよぶ高速道路の建設が進行しており、完成後には同区間の所要時間が現在の2時間30分から1時間へと大幅な短縮が見込まれており、利便性の向上に直結しそうだ。