「フランス ユニークな待ち合わせ場所」で世界戦略を展開、ランデブー・フランス2006開幕、抗議行動の業界への影響薄い

  • 2006年4月4日
<パリ:宮田麻未> 4月3日、4日の2日間、パリ・エクスポにおいて、フランス最大の国際トラベルマート「ランデブー・フランス2006」が開催されている。昨年まで、「Cap a I’Ouest」、「Grand Sud」、「Rende-vous France Paris and more」と、フランス国内の地域別に開催されていた3つの旅行見本市が今年は1つに統合、開催期間も2日間に集中することで高い効果が期待される。バイヤーにとっては、3地域の移動という負担が無くなり、期間も二日間と短縮され、参加しやすくなったと言えるだろう。今回の参加者はバイヤー約800名で、日本からの参加者は13名、セラー側は650名が参加している。

 この開催式でフランス観光省次官のアラン・ブドン氏は、フランス政府観光局のマーケティング・キャンペーンのキャッチフレーズ「France, L’incomparable rende-voues(日本語で『フランス ユニークな待ち合わせ場所』)を発表。フランス観光局CEOのティエリ・ブディエ氏は「フランス観光局では、このようなキャッチフレーズを設定するのは、今回が初めて。今後のマーケティングの基本として大いに活用したい」と語り、これをきっかけとした世界戦略にはずみをつける考えを強調した。
 また、日本マーケットの今後の動向についてブドン氏は、「シニアや個人旅行の市場拡大について、強く意識している。対応としては、パリに限らず、今まで日本人があまり訪れたことのない地方に目を向けてもらえるよう努力している」と語り、現在のプロモーション活動として地方、特にレンタカーなども使いながら巡る旅行スタイルを今後も促進する考えだ。

さらに、新聞などで報道されている学生を中心とした抗議行動について、フランス観光局プレジデントのポール・ドュブリエ氏が、「旅行業界への影響はほとんどない」と断言。CNNなどでは、センセーショナルな報道を展開しているが、こうした姿勢に批判的な発言を繰り返した。ブディエ氏も「抗議行動の影響で日本からのツアーがキャンセルされた例は無い」とも強調した。