LACVB、旅行会社向けパンフレットを提供、リカバリー・プロモの延長決定で

  • 2006年3月20日
 ロサンゼルス観光局(LACVB)は昨年から展開するジャパン・リカバリー・プロジェクト・キャンペーンの予算が2年間延長、これを受け、旅行会社向けにトラベル・テンプレートを作成した。これは以前、航空会社が旅行会社に提供していた「ツアー・シェル」の現代版で、デジタル・データでLACVBがパンフレット形式でロサンゼルスの旅程などを提案するパンフレット形式で提供、旅行会社が自由にその素材を利用して商品化するもの。
 ロサンゼルス空港への2005年の日本人到着者数は04年比で1%増の37万6098人となり、2年連続で増加する傾向。ただし、最高時の2000年の60万3959人と比べれば、以前38%減という状況があり、引き続き日本発の需要を喚起していく。タイ国際航空(TG)の関西/ロサンゼルス線、ヴァリグ・ブラジル航空(RG)の運休、さらに日本航空(JL)が関西/ラスベガス/ロサンゼルス/関西、関西/ロサンゼルス線の運休を下期から予定しているなど、ピーク時の就航便数、提供座席数はおおよそ半減しているが、LACVBでは「今年も(訪問者数を)わずかでも伸ばしたい」として、旅行会社へのサポートを展開する。

 このトラベル・テンプレートは「LA(ロサンゼルス)ブランドの確立」、「デスティネーションとしてLAの再認識」、「テーマに沿ったLAのパッケージ化」が目的。LAをモノ・デスティネーションとして、現在は平均2.3泊の滞在を増やすことを目指し、テーマパーク以外にも豊富な観光素材を旅行者に提供する。
 トラベル・テンプレートに含まれるテーマは7つ。(1)LAへの初めての訪問者を対象とした「First Time LA」、(2)現在開催中のマーヴェル・コミック・スーパーヒーロー展をはじめ、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドや家族で楽しめるホテルなどを紹介する「Family LA」、(3)セレブ感を演出する「Luxury LA」、(4)ゲティ・センターやロサンゼルス郡立美術館などの「Culture LA」、(5)LAでホットなライブハウスやナイトクラブを紹介する「Nightlife LA」、(6)セレブが利用するショップ、スパなどを紹介する「Shopping LA」、(7)メジャーリークのドジャーズ、バスケットのレイカースなどプロスポーツも盛んな「Sports LA」で構成。これらに加え、今後は「ダウンタウンLA」、「Fly&Drive LA」、「Wedding LA」の3テーマを加え、最終的には10テーマで展開する予定だ。

 また、LACVBは今年度のリカバリー・キャンペーンとして、既にアカデミー月間として東京・丸の内での丸ビルでのイベントに協賛。このほか、今年もTV番組のキャラクター「ゴリエ」とのタイアップなどを計画。このほか、例年通り、サイト上でのオープン懸賞も行う。さらに、10月中旬にはファミリーマートが25周年で、日本国内6000店舗でのロサンゼルス・キャンペーンにタイアップ。さらに、映画「M・I・3(ミッション・インポッシブル3)」の公開にあわせ、上映前の広告展開も計画している。