ANTOR、海外旅行促進を目指した検討課題10項目をまとめる

  • 2006年3月17日
 在日外国観光局協議会(ANTOR-JAPAN)はこのほど、海外旅行を促進するため、10項目の検討課題をまとめた。ANTOR会長で香港政府観光局(HKTB)日本・韓国局長の加納國雄氏は今年の重点項目として、「海外旅行に行こうデイ」(仮称)、海外旅行に関するデータの整備、そしてメディア各社とのミーティングにより、正確な現地の情報を提供するとしていたが、こうした点を含んだ課題となっている。

 課題の中で、パスポートについては現在の所、大人1万5000円、子供5000円の取得料について、家族4人での海外旅行の場合、4万円となることが「高い」との認識で低減を求めている。さらに、春から導入されるICパスポートであるが、こうしたeパスポートの促進についても、昨今の安全に関する全般的な意識の高まりから促進を要望している。
 また、運転免許についても、氏名や生年月日についてそれぞれ、ローマ字表記、西暦表示を要望。これは、特にヨーロッパ、北米、オセアニアのほか、日本人訪問者の多いグアムやハワイなどFIT化が進むデスティネーションでは、レンタカーの利用も昨今では高まっているが、国際免許の取得のハードルを考慮したもの。一部のデスティネーションでは現行の免許でもドライブは可能だが、表示を変更することで海外でのドライブが簡単になる、としている。


▽ANTORによる海外旅行促進のための10検討課題
1:日本からのアウトバウンド・ツーリズムの促進
2:「海外旅行に行こうデイ」(仮称)のサポート
3:日本における観光産業の確立
4:パスポートについてのお願い(取得料の低減とeパスポートの促進)
5:海外旅行に関するデータの整備
6:情報ネットワークの確立(JATA、OTOA、OHEA、ANTORなど関連団体の情報共有化)
7:運転免許証の記述のグローバル化
8:成田空港へのアクセス改善
9:長期休暇の促進
10:海外各国についての認識是正