台湾観光協会、WHOの鳥インフルエンザ地図に遺憾の意を表明

  • 2006年3月14日
 台湾観光協会では、世界保健機構(WHO)が発表した鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の感染地区を示す地図で、台湾を感染確認地区と指定したことに対し、台湾の観光産業に重大な影響を与えるとして、遺憾の意を表明した。これは、WHOのホームページにおいて感染地域を表す地図上で中国と同様に「家きん感染確認地区」、「ヒトの感染が確認された地区」と表示されていることに抗議するもの。

 台湾は観光客の倍増計画プロモーションを推進しており、2005年は前年比14.5%増となる延べ337万8000人の観光客を受け入れ、台湾観光史上初の訪問者数を記録。今年も需要喚起を進めており、こうした「状況に誤解を招く事態を避けるべく声明文を公式に配信」するとしている。同声明では、各海外駐在事務所において積極的なイメージ回復をはかり、被害を最低限に止めるよう通達した、としている。
 なお、声明文は下記のとおり。


▽台湾観光協会 公式声明文

 台湾の人々は諸外国の友人達に向けて「台湾は安心して訪問できる国であり、豊富な観光資源に未知の感動にあふれたところである」という事実を伝えていただくことを願っております。

 さらに、「変わることなくホスピタリティマインドをもって、笑顔で皆様のお越しを心よりお待ちしていること」を国際メディアや旅行業関係各位に向けて、伝えるべく改めてここに発表します。