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近ツー、旅丸会目標は500億円、宿泊券・団体・旅丸会独自企画に注力

  • 2006年3月9日
 近畿日本ツーリストは近ツーの代理業、特約店提携の旅丸会通常総会を開催した。近畿日本ツーリスト代表取締役社長で、旅丸会名誉会長の太田孝氏は、提携販売全体で2005年度は2004年度比3.8%増の1400億円、旅丸会の実績は2004年度比5%増の455億円と前年を上回ったと説明。一方、目標額は提携販売全体が1500億円、旅丸会が500億円と達成できなかったことから、「実績で前年を上回った点で評価するが、今年は目標達成に再度チャレンジしたい」と語り、販売拡大に向けた更なる連携体制を求めた。また、旅丸会は昨年、ホリデイの売上が前年比12%増、メイトが7%増となり、提携販売の実績に勝った結果となったことから、これを評価した。太田氏は今年度、「販売拡大にこだわってきたい」と述べ、営業、企画、仕入力を強化することを旅丸会会員に向けて強調。これらの今後の取り組みに対して、「忌憚のないご希望をおよせ頂きたい」と連携した取り組みの展開を求めた。

 目標達成に向けて太田氏は、1)宿泊券販売の増大、2)団体販売の強化、3)旅丸会企画商品の目標達成を強調した。宿泊券販売は昨年、近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟(近旅連)と旅丸と連携したが目標額に未達であったが、今年は1350億円を目標に設定し、増加を目指す。団体は、地域密着型の旅丸会会員と近ツー団体営業支店とが連携し、教育旅行や大型団体を増やしたい考え。団体販売は前年比20%増を目標に設定し、展開する。
 また、旅丸会企画商品は昨年、近ツーの創立50周年イベントとしてツアー「北京・青島5日間」を企画しており、こうした独自の取り組みのことを指す。このイベントは反日デモ直後という日時が原因で催行目標の1000名を下回る313名の集客に留まった。ただし、太田氏は、「今年も同様のイベントを企画し、今年こそ目標達成となるよう、お願いしたい」と働きかけた。「旅丸会との連携が重要。お互いのウィン・ウィンの関係を強化させたい」と太田氏は述べ、2006年度の目標達成に向け改めて協力関係の強化を促した。