JAMからレポート(4)、タスマニア州政府観光局

  • 2006年3月3日
 オーストラリア政府観光局(TA)は、国そのものをブランド化するマーケティング戦略「ブランド・オーストラリア」を開始している。日本では「オーストラリア、心に響く光」というキャッチフレーズのもとに展開。オーストラリアの違う光の中で得られた経験は、永遠に記憶され、今後の生き方に影響を与えるということを表現したものだ。ジャパン・オーストラリア・ミッション(JAM)開催において、こうした動きを受けた各州観光局の方針などを聞いた。(金曜日まで連載)

2月27日 TA、ジャパン・オーストラリア・ミッション開催、活発に各社が情報交換
2月28日 JAMからレポート(1)、ノーザンテリトリーとクイーンズランドの動き
3月1日 JAMからレポート(2)、ニュー・サウス・ウェルズと西オーストラリア州
3月2日 JAMからレポート(3)、南オーストラリア州とビクトリア州


▽タスマニア州政府観光局

 タスマニア島には年間7000名程度の日本人が訪問している。客層は、過去5年間に渡り、PRをしてきた熟年層だ。訪問者に評判のアクティビティはワイルドフラワーを見ながらのハイキング。コースは20分から7日間まで多様に充実し、観光を含めた案内をする日本人ガイドは島内に15名いるという。

 タスマニア州政府観光局日本地区局長のアダム・パイク氏によると、昨年の動きとしてタスマニア発、メルボルン、シドニーへ向かうクルーズが好評だったという。特に、定員24名のクルーズ船はチャーターも可能で、アダム氏は「こうした素材を小規模グループで、静かに過ごしてもらうのが理想的」という。
 国立公園が約40%を占める自然の豊富さに、サービス品質の高さもこの島の特徴。高級志向の客層に相応する5ツ星のホテルが2008年、新たに開業を予定している。また、ラグジュアリーホテルを展開するボヤージズも、既に島内に運営するクレドール・マウンテン・ロッジで、高級志向の客層から人気を集めているという。