観光活性化フォーラム
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関空、1月の国際線は4%減も今後の需要は堅調の見込み

  • 2006年2月20日
 関西国際空港によると1月の旅客数は4%増の130万8603人、このうち国際線は4%減の90万8700人、国内線は29%増の39万9903人であった(速報値)。国際線の旅客減少は春節が2月9日であることなどが主要因とみられており、この先の動向として副社長の平野忠邦氏は「3月は学生旅行を中心に予約は好調のよう」と楽観的。
 需要動向としても北米はほぼ想定どおり、ハワイ・グアムなどは好調、ヨーロッパは堅調、中東・南アジア(インド)方面は好調、香港・台湾は堅調、オセアニアも好調と概ね上向きな基調のよう。ただし、韓国はやや不調、中国は北京・上海などの都市部がレジャー層の動きを鈍らせているようだ。

 なお、平野氏は今後の動向として航空各社・旅行会社の話を総合すると「海外旅行の需要の伸びに期待感は高い」とし、企業のボーナス支給、およびベースアップなど賃金環境が上昇する気流があるほか、企業のインセンティブ旅行も動き出しているという。また、学生が上述の通り、好調であるほか、「団塊世代の旅行需要の顕在化が控えており、期待感につながっている」との見方だ。