HKTB、06年は前年比17%増の143万人を目標

  • 2006年2月10日
 香港政府観光局(HKTB)日本・韓国地区局長の加納國雄氏は2月9日、「2006年の日本人訪問者数目標は前年比17%増の143万人にする」ことを明らかにした。2005年の香港への訪問者数は過去最高の2335万9417人を記録し、日本人も04年比7.5%増の121万848人と堅調に推移。観光収入は1兆918億5000万香港ドルにおよび、GDP全体の7.2%を占める状況から、「日本は中国本土、台湾に次ぐ第3位の非常に大切なマーケット」と強調した。
 また、日本/香港間は現在、コードシェア便を含め週180便が運航。ホテル軒数は2005年時点で125軒、4万9431室、2008年には140軒、5万6216室まで拡大する予定だ。加納氏は、「迎える香港はインフラが十分に整っている。香港旅行年の今年、『進化する香港、不変の香港』をテーマに魅力を打ち出していきたい」と語り、進化する香港の現地情報や見所を紹介した。

 香港では昨年12月21日、アジア・ワールド・エキスポがオープン。「2007年には日本から1万人の職場旅行の訪問が決まっている。今後、貴重なビジネスの起点となるだろう」と加納氏は語り、今後の展開に期待を示した。ランタオ島に昨年オープンした香港ディズニーランドについては、「風水を取り入れたミッキーのショーを提供するなど、香港の特色を活かす」作りと説明。日本の東京ディズニーリゾートに比べ、規模が小さい現状だが、今後、拡大工事を予定しているという。また、6月には、アジア最長となる全長6キロメートルのロープウェイが完成する予定だ。ゴンドラは360度回転、山の頂を通過することから香港を一望できる注目のアトラクション。頂上にはショッピングセンターやレストランを設置し、観光とショッピングを楽しめる空間が誕生するという。
 さらに、ラマ島のディープベイには、「香港ウェットランドパーク」がオープンする予定。東京ドーム14個分に相当する規模の敷地内で野鳥観測などが楽しめる憩いの場になるという。