グアム・リーフ、ソフト・ハード面で日本人向けサービスを拡充

  • 2005年12月6日
 グアム・リーフ・ホテル総支配人の滝沢紀生氏が来日し、きめ細かい日本人向けサービスを拡充する現状、ウェディング需要に注目したパーティプランなどについて説明した。

 グアム・リーフ・ホテルの宿泊者は日本人が90%を占める。滝沢氏によると、ホテル稼働率は繁忙期でほぼ100%、年平均で76%。宿泊客は団体、ファミリー、若年層などに支持を受ける。ホテルの立地がタモン地区のメインストリートの中心に位置し、DFSまで徒歩圏内であるほか、ビーチへと移動しやすい好立地に建つこと、また、宴会場を6部屋、客室数が444室と豊富なプロパティを備えることから、団体客の需要も多い。また、グアムで唯一、畳を備える15室の「ジャパニーズ・スイート」はファミリー層を中心に好評を得ている。

 滝沢氏はソフト・サービス面でも、「日本人スタッフが24時間体制で常駐することから、旅行会社からも苦情が少ないと言って頂いている」と自負。グアム・リーフ・ホテルは全6名の日本人スタッフが勤務。24時間全ての時間に必ず1人は、ベルサービスを中心に常駐する。このことから、トラブルがあった場合、その場で解決でするケースが多く、クレーム発生に至らないことが多い。また、日本向けサービスの強化から、滝沢氏はグアム出身のスタッフへのトレーニング強化を掲げ、グアム大学への学費援助などを通して、ホスピタリティのプロとしての「ホテリエ」を育成していく考え。
 さらに、昨年グアム・リーフ・ホテルで総支配人に着任後、成果主義を導入し、現地スタッフのモチベーション向上策を実行。サービスの質向上と共に、ホテル全体の質の向上を目指した取り組みを進めており、宿泊客へのサービス面で既に成果が見られているという。

 現在、グアム・リーフ・ホテルは日本人のウェディング需要に注目しているところ。チャペルを持ち合わせない同ホテルは、小規模のウェディング・パーティを開けるようスイート・ルームを3部屋を新たに設定。来年4月からの新サービスとして、ハネムーナーが宿泊する新設のスイートで、10人前後の列席者とのパーティを開催する商品を設定する。
 また、宿泊者をはじめ、日本人観光客の多くがミネラル・ウォーターを購入することに着目。来年4月からは、客室内にウォーター・ディスペンサを設置し、自由にミネラル・ウォーターを飲めるようにする。なお、このミネラル・ウォーターの設備は全客室の半数に常設。ルーム・カテゴリーの低い半数は、リクエスト・ベースで有料の設置となる。さらに、ホームページを来年1月に全面リニューアルし、情報更新を活性化し、予約受付も開始し、顧客の取り込みを図る。