タイ、ロングステイシティ建設計画を発表、日本人の定年退職者利用に期待

  • 2005年11月2日
 タイ・ロングステイ・マネジメント社(TLM)は、タイ国内12県11ヶ所に会員が宿泊できる「タイ・ロングステイシティ」を建設する。タイ国政府と民間会社から出資を募り、建設費は総額で約2000億バーツ(約5700億円)を予定している。この施設は日本を含む11ヶ国からのロングステイ希望者を対象とし、2006年12月から建設を開始、2009年内に完成する計画だ。各県に11ヶ国のコミュニティが作られ、総部屋数は10万室を予定している。
 また、TLMでは、タイへのロングステイを希望する会員にIDカードの発行や無料携帯電話の貸し出し、空港/ホテル間の送迎、24時間コールセンターなどサービスの提供を計画。12月1日から日本とイギリスからのロングステイ者を対象にサービスを開始する。2006年6月からはアメリカ、カナダなどサービス対象国を順次拡大していく計画。この結果、タイへのロングステイ誘致の環境が大幅に改善されることになった。
 サービス開始前に、TLMやタイ国観光関連の担当者が来日、このほど旅行会社などロングステイ担当者と意見交換を行った。今後、タイへのロングステイ誘致のツアー企画が本格化しそうだ。なお、TMLはタイ国へのロングステイの誘致を目的として設立された団体で、タイ国政府の方針に沿い、ロングステイの需要拡大に向けた取り組みを進めている。