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アメリカ西部5州、サンタフェとセドナを結ぶクリスタル街道を提案

  • 2005年10月19日
 アメリカ西部5州政府観光局はこのほど、東京で旅行会社を対象にデスティネーション説明会を開催、日本市場で新たに「クリスタル街道」と銘打ち、サンタフェとセドナを全面にプロモーションする。クリスタル街道は、ニューメキシコ州のサンタフェとアリゾナ州のセドナを結ぶ約660キロメートルのルート。近年、ヴォルテックスと呼ばれる地場をもつセドナは、パワースポットとして注目を集め、女性をターゲットとした一般誌を中心にメディアへの露出が多くなっている。同観光局にはセドナに加え、サンタフェについてもメディアや旅行会社から問合せ数が増加している。こうした状況を受け、2つの町を同時に打ち出せるメリットも鑑み、街道としてコースを設定。名前に付けた「クリスタル」は、2つの町のもつ透明感、爽快感、神秘的でスピリチュアルなイメージを表現。日本人に馴染みのある「街道」とという言葉で、浸透を図る。

 このルートの魅力は日本支局長の内藤真美子氏によると、「サンタフェの歴史と文化がかおるエキゾチックな街、セドナの大自然」だ。2つの町は、ネイティブ・アメリカンの文化が色濃く残る。サンタフェには芸術家が多く、ギャラリーも多数存在。宿泊施設やレストランも洒落た作りのものが目立つ。このことから、観光局はアート、スピリチュアル体験、ネイティブ・アメリカンの文化、大自然とアウトドアなどテーマを設け、クリスタル街道と組み合わせる多様な企画を提案。セミナーでは、「クリスタル街道7泊9日」と題しサンタフェに2泊、ギャラップに1泊、セドナに2泊、フェニックスに1泊するという案を紹介した。
 サンタフェでは、ニューメキシコ美術博物館やセントフランシス教会、チマヨ織で有名なチマヨの村や世界遺産のタオス・プエブロを訪問。セドナへの道中、ペトログリフ国立モニュメントをはじめ、ルート66を進み、化石の森国立公園、メティア・クレーターを訪ねる。セドナでは、早朝のカテドラル・ロックなどのハイキング、ジープで行くヴォルテックス体験や古代遺跡巡りなどのツアーに参加することも出来る。

 なお、アメリカ西部5州は来年2月、現地から日本地区代表の星野修氏来日に合わせ、旅行会社各社で説明会を展開する。旅行会社は集客、場所を提供し、企画担当者を集めたデスティネーション説明会、一般消費者対象の旅行説明会などができる。希望者は観光局へ連絡のこと。