オアフ観光局、ウエディングの需要を見込み、充実した過ごし方を提案

  • 2005年10月3日
 オアフ観光局はこのほど、東京で旅行会社を対象にウエディング・セミナーを開催、日本語対応のスタッフが多くきめ細かいサービスが提供できる利点と拡充するサービスを紹介した。オアフ観光局は、ウエディングをはじめとするロマンス・カテゴリーの訪問者は、現地での消費額が高く、積極的なプロモーションに取り組んでいるセグメントだ。

 セミナーでは、海外ウエディグ情報誌「ブライズ」編集長の花澤延枝氏が、読者アンケートで1000通にのぼるハワイ・ウエディング検討者のアンケートを基に、ハワイ・ウエディングの現状や注目の集まるトピックを紹介。花澤氏によると同伴者数は、「7名から12名」が35%と最も多く、次いで「未定」22%、「カップルだけ」14%、「1名から6名」13%、「13名から18名」10%、「19名以上」6%という結果。6名以上の同伴者は合計で51%となり、数年前と比較して、着実に多数の同伴者と共に訪れる傾向を裏付けた。
 また、「オリジナリティあるウエディングにしたいという読者が多い」と最近の特徴を指摘。特に、同伴者と一緒にできるアクティビティや訪問先の情報だけでなく、パーティのメニュー、会場情報など、これまで以上に詳細な情報を求める読者が増えているという。
 オアフ観光局は同伴者が楽しめるよう散歩コース、アートギャラリー、豊富なイベントも紹介、現地のアクティビティとしてオアフ島滞在中に楽しんでもらうことを提案。結婚式では、尊敬や感謝を表す「レイ」を用い、カップルが親にプレゼントすることでオアフらしい挙式作りが出来るなどとアドバイス。このところの変化するニーズに対応し、訪問者が満足のいく滞在を提供することが鍵との考えから、ワークショップなどで旅行会社スタッフに島内の最新情報をはじめ、具体的な商品企画のためのアイディアを提供した。また、ウエディングドレスとアロハ・アタイアのファッションショーも開催し、現地のロコ・モデルが各社の新作ウエディングドレスや人気のあるドレスをはじめ、アロハシャツやムームーの現地有名ブランドのコレクションを紹介した。

▽ホテルも充実したウエディングプランを提供
 各ホテルは、ウエディング向けのパッケージや特典なども、活況を見せる市場環境から力を入れている状況だ。ロイヤルハワイアンホテルは、近々にハワイの伝統的な式を行うプログラムを正式発表する。これは、ハワイ王朝時代に王のアドバイザーを司り、スピリチュアルな力をもつカフナという人物が、神父の代わりに結婚式を取り仕切る挙式。ハワイ語で祝福の言葉を述べ、ハイライトを迎える。また別のプランではホテル内のアバサ・ワイキキ・スパにおいて挙式前日、隣接するサロンを貸切り、女性だけでネイルを楽しむネイルパーティを開くことも出来る。
 ハレクラニはハネムーナーにスパークリングワインを提供。さらに、今年開始した「マイレ・アペア・パッケージ」は料金220万円だが、ヴェラ・ワンスイートでの宿泊、ウエディングセレモニー、フォトセッション、ビデオ、スパ2名分、ホテル内レストラン「ラ・メール」でのディナーを用意しており、充実した内容から今後の利用促進を狙う。
 ヒルトン・ハワイアン・ビレッジは来年2月末、ベストブライダルが運営する全面ガラス張りの「オーシャン・クリスタル・チャペル」をオープン。施設は2階建てで参列客80名の収容が可能。また、ルネッサンス・イリカイ・ホテルは、客室と挙式、また挙式後のパーティを付けるウエディグ・パッケージを開発中。ハイアット・リージェンシー・ワイキキは9月上旬に総工費16億円をかけた客室1230室のリノベーションが終了し、新しいホテルを売りとする考えだ。