国交省、景観室を設置、法の全面施行で各地方公共団体の取組み支援

  • 2005年10月1日
 国土交通省は10月1日付けで、都市・地域整備局に景観室を設置した。これは先ごろ全面施行した日本では始めての景観法を受け、各地方公共団体の取組みが積極的に進められる中、こうした動きを支援、体制を充実、強化するもの。景観室では各地方公共団体に対して、法律の運用についての相談、個別制度の活用についての技術的助言を行うほか、国民全体の普及、啓発活動を行う。現在、都道府県・政令市など景観行政を進める団体は171地方公共団体、景観計画の策定団体は1団体だが、17年度中には20団体程度が見込まれており、NPO法人や公益法人など景観整備機構は3法人が活動をしている。
 なお、4日は「都市景観の日」で良好な都市景観の形成に寄与、優れた景観や空間デザインを対象とした「都市景観大賞」を表彰する。今年度の美しいまちなみ大賞、優秀賞、特別賞は下記のとおり。

▽平成17年度都市景観大賞「美しいまちなみ賞」
・大賞(地区/所在地/応募者)
 明治百年通り地区/秋田県鹿角郡小坂町/フラワーボランティアの会など
 八尾地区/富山県富山市/有限責任中間法人八匠など
 街中がせせらぎ事業地区/静岡県三島市/NPO法人グランウンドワーク三島
 倉吉市打吹地区/鳥取県倉吉市/打吹地区歩行ネットワークを考える会など
・優秀賞
 成田市上町地区/千葉県成田市/上町街づくり協議会など
 宇津ノ谷地区/静岡県静岡市/宇津ノ谷地区美しいまちづくり協議会など
 大洲市肱南地区/愛媛県大洲市/大洲市町並みイベント実行委員会など
・特別賞
 さいたま市北部拠点宮原地区/埼玉県さいたま市/さいたま市など