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TIA、テーマ性のある旅の造成を呼び掛け、500万人マーケット復活目指す

  • 2005年9月27日
 全米旅行産業協会(TIA)は27日、アメリカ観光の関係団体・企業12社が参加し、旅行会社を対象としたセミナー「SeeAmerica Educational Seminar 2005」を開催、約150名の旅行会社担当者らが参加した。アメリカへの日本人訪問者数は2004年が03年比18%増、今年1月から8月までが04年比4%増と日本マーケットが好調に回復。TIA日本代表の井上嘉世子氏は、「2000年レベルの500万人マーケットへ1日も早く戻りたい」と強く訴え、テーマあるアメリカ旅行の増加が目標達成に必要とし、今後の旅行会社の展開に期待を示した。

 TIAのセミナーでは、テーマ性のある旅行として、「アメリカの大自然の魅力を感じられるバイウェイ、ナショナル・パークスを活用して頂きたい」(井上氏)として、これまでと同様にツアーへの連携を促した。アメリカ運輸省が推奨するバイウェイ(街道)が全米に95本あり、ナショナル・パークス(国立公園)は388を数える。井上氏は、「日本で商品化されているナショナル・パークスはまだ40ほど」と現状を述べ、訪問者数が多い国立公園トップ10を紹介。例えば、7位のカイヤホガバレー国立公園や9位のアケディア国立公園など、人気の高い国立公園が日本ではまだあまり知られていない状況を説明し、今後のツアー造成で組み入れるよう促した。
 来年は全世界を対象としてプロモーション「Wonders of America」を米国郵政公社と展開する予定で、このうち切手で紹介するデスティネーションをツアーとして提案。さらに、刷新したTIAのホームページの特徴を説明。各デスティネーションやイベントなどの最新情報をはじめ、ナショナル・パークスやバイウェイの詳細情報、アメリカにおけるパッケージ商品の紹介など、多様な情報を掲載する。また、日本旅行業協会(JATA)が推進するデスティネーション・スペシャリストの教材が10月末の完成を予定しており、50州の概要を日本語で解説しているなど、内容についても説明した。