モンゴル政府観光局、海外で初めて日本に観光局を設置、情報提供を拡充

  • 2005年9月26日
 モンゴル政府観光局は26日、海外での初めて展開する支局を日本に開設した。モンゴル政府観光局ディレクター・ジェネラルのアマガランバータル・ガンバータル氏は、「日本人訪問者数は昨年、約1万3000人を記録し、ここ数年は毎年20%の伸びを示している」と堅調に推移する現況を説明。「モンゴルでの外国人平均消費額は1日約85ドルであるのに対し、日本人は125ドルと最も高い」と語り、日本マーケットの重要性を強調した。モンゴル政府観光局の設置により、日本人に対する情報提供を拡充し、訪問者の増加を目指す。
 日本からの訪問者は、女性が多く、特に30代が目立つという。また、有名人がモンゴルを訪問するテレビ番組をはじめとするメディアでの露出が高まり、学生の訪問者増加に繋がっている。現地では、大草原での生活体験や馬乗りに加え、ハイキングや魚釣り、パラグライダーなどの様々なアクティビティに注目が集まる。
 モンゴルは来年、建国800年を迎える。これを好機として、年間を通じて若年層からシニア層まで幅広い層に対して各種のイベントを開催する計画だ。この内容について10月1日には、ホームページを通じてイベントを掲載、告知する予定だ。

 モンゴル政府観光局はクラブツーリズムの敷地内に開設したもの。クラブツーリズムは、発展途上国の環境保全やツーリズム中心の観光発展支援のため政府観光局プロジェクトを進めており、今回もその一環。モンゴル政府観光局が開設したことで、クラブツーリズムによる政府観光局プロジェクト締結国数は28ヶ国となる。