TA、日豪交流年はスポーツ・文化・姉妹都市の3テーマで活動へ

  • 2005年9月23日
 オーストラリア政府観光局(TA)は2006年の日豪交流年に向け、3名の観光広報大使を任命して交流促進するほか、旅行会社向けにツアー・プランニング・コンテストを実施し、オーストラリアへの訪問者増に取り組む。TA日本局長の堀和典氏は「来年は観光、文化、芸術などさまざまな分野でイベントの開催が予定されている」とし、TAでは(1)スポーツ交流、(2)文化交流、(3)姉妹都市交流の3テーマに焦点を置き、交流を促進する考え。また、テーマ毎に観光広報大使を任命。スポーツではオリンピック・マラソン・メダリストの有森裕子さん、文化では宝塚トップスターで、芸能活動を続ける姿月あさとさん、姉妹都市は宇宙飛行士の毛利衛さん。堀氏は「オーストラリアで提供できる優位性は主に2つで、アクセスが容易で手軽に触れることができる自然、『マイトシップ(mateship)』に代表される人の良さ」とし、交流年は各種媒体などを通じ魅力を伝える。
 交流年の姉妹都市プログラムでは来年1月から札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡の6都市を中心にプロモーションを展開する。堀氏はこれについて、交流年は各種団体交流が活発になることから「地方発の海外出国者数を伸ばすチャンス」と語り、日本旅行業協会(JATA)が展開する2000万人プロジェクトとも連携する重要な役割を担うという考えも示す。交流年のイベントとしては来年2月、シドニーのダーリング・ハーバー地区でオープニング・イベントを開催するほか、8月末にはシドニーのオペラハウスで芸術関係のイベントが予定されている。
 広報大使の一人に任命された姿月あさとさんは「日本からオーストラリア、オーストラリアから日本への交流の役に立つ様、がんばりたい」と抱負を述べる。現在、ケアンズに在住することから、「夏休みにオーストラリアの学校に来る子供達も多い」などと日本/オーストラリア間の交流についても紹介し、こうした交流が増えるよう希望も披露した。

▽旅行会社のツアー企画造成を促進
 ツアー・プランニング・コンテストは日豪交流年を記念し、旅行会社を対象にオーストラリア人との交流をテーマとして新たな商品造成を促進するもの。テーマとして「交流」、「ふれあい」をテーマとする新たな旅行商品の企画を募集する。とりわけ、これまでのオーストラリアへの旅行企画ではなく、オーストラリアの自然やおおらかな人々の魅力を体感できるツアーが対象だ。
 コンテストは旅行会社に勤務することを条件に、個人、会社、チームなどいずれの単位でも参加が可能。募集期間は10月から12月末まで、審査員に広報大使の有森裕子さん、TA局長の堀氏など。優秀賞3作品は100万円を上限としてパンフレット作成のサポート費用を提供する。