EK、ホテル事業も好調、豪の新リゾートの日本人シェアはトップ3を予想

  • 2005年9月23日
 エミレーツ航空(EK)は2007年9月、オーストラリアのブルーマウンテンズのウォルガンバレーに、ドバイ外で初の新自然保護リゾート「ウォルガン・バレー・リゾート&スパ」を開業する。ドバイの「アル・マハ・デザート・リゾート&スパ」のコンセプトと同様に、保護区内の環境価値を高めて自然に調和したリゾート開発を目指す。来日したデスティネーション&レジャーマネジメント・ビジネス・ディベロップメント・マネージャーのメアリー・ビシャラ氏は「オーストラリアの自然保護のベンチマークになる」と自信を示す。

 宿泊施設数は40棟。すべて温度調節が可能な屋外プールが完備されたスイート・ルームだ。宿泊施設面積は約14.6平方キロメートルの自然保護区のうち、約2%以内におさえている。1棟につき2名以上のスタッフ数を雇用する予定で、客室内は周囲の景観と融合するよう現地の農村建築のデザインを施し、眼の肥えた旅行者や、自然保護に興味のある客をターゲットと想定している。特に日本ではハネムーナーやカップル客が望めるとして、「日本のマーケットシェアはトップ3の国に入る」(ビシャラ氏)と期待。アル・マハ同様、ジェイティービーやジャルパックなどの大手旅行会社のパッケージツアーへの組み込みを考えており、既に担当者を通して好感触を得ているようだ。


▽アル・マハが人気上昇、今年は40%増の見込み
 アル・マハ・デザート・リゾート&スパを利用する日本人客数が好調に推移している。2001年から平均で約30%増加していたが、今年は前年比約40%増になる見込みで、そのうち25%はリピーターだ。主要客層はハネムーンとカップルだが、昨年のジェミラ・スパのオープン後は母娘が増えており、「ウェルネスホリデー目的の滞在が浸透している」(ビシャラ氏)ようだ。各国のドバイツアーはビーチ滞在が中心だが、「日本はちがう。アル・マハ滞在を中心にしたツアーも企画されており、日本人は自分にとって何がベストか理解している眼の肥えた旅行者」として、今後も日本市場を重要視する意向を強調した。