モルディブ、万全の受け入れ態勢を強調、04年レベルの訪問者目指す

  • 2005年9月21日
 モルディブ共和国観光大臣のマフムードゥ・サウギー氏がJATA世界旅行博に合わせて来日し、万全の受け入れ体制を強調すると共に、日本人の早期回復を訴えた。サウギー氏は「日本人訪問者数は年初、減少した。しかし、その後は毎月、前月比で10%増から15%増と徐々に回復してきている」という。ただし、今年1月から8月までの日本人訪問者数は前年比60%減、モルディブの全ホテルの平均客室稼働率が前年同期の85%から90%と比べ、77%まで落ち込んでいる。サウギー氏は、「モルディブが美しく、平和なリゾート地であることを周知し、来年は日本人訪問者数最高を記録した2004年の4万6000人への回復を目指す」と語り、受け入れ態勢や現地情報を披露した。
 各リゾートでは、年4回ほど津波に備え訓練を行うほか、空港では緊急時に備え離発着できる体制を敷く。リゾートは高台を設け、緊急用携帯電話を常備し、万一の事態に備える万全な体制を敷いている。さらに、リゾートが「水」を利用した水中レストランなどのユニークな設備の設置を進めるほか、ハネムーナーを中心に人気のあるバンガロータイプの充実度を図るなど、各種取り組みを紹介した。
 今後の日本に対するプロモーションでは、「津波のイメージを払拭し、美しいビーチリゾートを打ち出す時期」との判断から、日本の報道関係者を招聘し完全復興したモルディブを紹介する。そのほか、近畿日本ツーリスト、JTBワールドバケーションズ、ジャルパック、日本旅行からなる「アジアビーチ応援4社会」が今年7月、キャンペーンの一環として女優の牧瀬さんのロケツアーを実施したが、来年も牧瀬さんを招聘し、モルディブをアピールする予定だ。